岩波文庫185、186ページ「古仏為汝説(こぶついにょせつ)するには異類中行(いるいちゅうぎょう)なり。しばらく廻光返照(ういこうへんしょう)すべし、幾箇枚(きこまい)の用会作麼(ようういそも)かある。試道(しどう)するには、乳餅(しゅうひん)七枚、菜餅(さいひん)五枚なりといへども、湘之南(しょうなんのみなみ)、潭之北(たんのきた)の教行(きょうぎょう)なり。」 大宇宙の真理と一体となった仏と言われた方々がその教えを説く時には、独立独歩で世界の中に向かっていくのである。とりあえず自分自身を静かに光で照らすように顧みてみるとよい。いくつもの「理解してどうするのか。理解したからと言ってそれがなに…