遅れるウクライナへの軍事支援 - 高世仁のジャーナルな日々 昨年6月に開始されたウクライナの反転攻勢は「不成功」に終わったが、その大きな理由は欧米の軍事支援の遅れにあったとされる。 軍事支援の質と量、その時期が適切だったら戦況は大きく変わっていただろう。 十分な兵器と弾薬がなく、攻勢開始の時期が遅れたため、ロシア軍に二重三重の強固な防衛ラインを準備する余裕を与えてしまった。 小泉悠・東京大学先端科学技術研究センター准教授と高橋杉雄・防衛政策研究室長という、日本を代表する軍事評論家二人が、昨年夏の対談でこう指摘する。 高橋 「今年(2023年)の一月に西側からの戦車供与が決まったわけじゃないです…