・・・あたしが見てると、カスミ草が笑うの・・・ ・・・冬の空は、ギザギザになってるから、夜がくるのが怖いの・・・ その娘は、精神分裂病だと診断を受け、家族と離れて郊外の病院の、閉鎖病棟に入れられて療養していた。 そうして両親は、医者にすべてをまかせ、お金を払う時だけ、たまに会いにくるだけだと言っていた。 俺が彼女を知ったのは20歳の頃、大学を中退していろんなアルバイトをしながら、自費で雑誌を作り、怪しいスポンサー探しから本屋に置かせてもらう交渉まで、独りでバイクに乗って走り回ってやってた頃だ。 詩・小説・戯作に評論、宗教・哲学から編集後記まで、すべて独りで名前を使い分け、せっせと書いておった時…