これは自傷のような気がする。体がエラーを出し始めているのをなんとなく感じながらわたしはそれを無視する。だって罰を受けなければならないから。 こんなことしたって償いにはならないけど、刑務所にも入れていないわたしは私刑を実行することでしか罰が受けられない。 治療は償いになる?そんな都合のいい話、あるわけない。 安心が欲しいって気持ちもある。ずっと安心できる場所を求めて歩いてきて、ようやくそれを掴みかけたのに離れるなんて無理。だからあれこれ理由をつけてここに居座る。 ずっと道に迷っている。東京に辿り着いてからずっと。もうわたしはわたしの人生に満足しているのに、心はとっくに死んでいるのに人生だけが続い…