沖縄本島への移住を1か月後に控えたある日、夢を見た。 自分の前世の夢を見る時、いつも懐かしい気持ちになるのとナゼか悲しくもないのに泣けてくる。 その夢は、暗い夜の海から始まる。 松明の明かりが、数隻の小さな木造船を照らしている。 船には白い着物を着て、長い髪の毛を後ろに束ねて白いハチマキをした10代の女性が2列になって15人ほど牛ぎゅう詰めで乗っている。 彼女達の一番後ろに座っているのが前世の私。 前世の自分を見た瞬間、情報が蘇ってくる。 当時の私は琉球王国の「ノロ」(琉球神道の女性の神官・巫)であり、木造船に乗っている10代の女性達を率いるリーダー。 たしか全部で3つか4つのグループがあり、…