お経を写す写経は、そもそもは経典を複写して仏教を広めるために行われたものですが、平安時代には既に写経すること自体が功徳を得たり、祈願を成就させたり、亡き人への供養になったりする手段とされていたようです。現代では心を落ち着かせる精神修養的な目的が多いように思われます。御朱印をいただく前に納経をするのが当然だとおっしゃる方も多いとは思いますが、御朱印を授与する側も求める側も、納経にこだわるとトラブルになってしまうので、お金で解決している気がします。 さて、私自身は御朱印を集める習慣もなく、写経には一切触れずに生きてきました。今回写経をしてみようと思ったのは、真言宗総本山の東寺で開宗1200年記念事…