佐々木、青春に似た男。試写にて鑑賞させていただきました。青春の代名詞みたいな映画。あの頃に想いを馳せながら、今を生きる人たちの背中を押してくれる傑作。ちょうど世代的にもどストライクにハマった。佐々木という青春の表裏を体現しているような男。表では何も考えていないかのようにはっちゃけ周りを明るくしていっては、裏では父が帰ってこない現在の境遇に思い悩む姿を見せる。単純に見える外面とそのうちに複雑さを秘める内面と。何もかもが不安定で揺れていくあの時期が、不器用だが全力で生き抜いていく佐々木によって体現されている。楽しみ方を見誤る青春時代はなんか見ていて痛々しくもあるが、あの頃にしか許されない特権みたい…