「無法松の一生」を歌う彼の立ち姿。 小兵と言えども、山椒は小粒でも ピリリと辛い。舞台で大きく見えまです。 そして、袴姿がいいさすがに昔は呉服屋で修行したことは みなも知るところ。歌好し、顔良し、そして細身の現代風の 羽織はかまがよく似合う。「着流し」で歌っている別の歌のように 着流した艶はありませんが、きっぱりと、 メリハリのついたこの歌に羽織袴での 立ち役もいいものです。高い音階にさらにはあの民謡で 鍛えたこぶしが、心地よく和の世界に 引き込んでいき、フアンであれば よかったとおもうのです。定評がある民謡を歌えば その、まっすぐに伸び進む声は 聴き入る皆の衆を虜にします。 〽●無法松の一生…