「極秘組織を扱った作品」の第二弾は、渡辺裕之『911代理店』(ハルキ文庫、2020年)。「何でも屋」に近い謎の組織「911代理店」(社長は元警察官の岡村茂雄)。「仮釈放中の者を雇って社員にし、裏で悪事を働いている」という噂も。実際は、「困っている人を助けること」をミッションに、「緊急事態に対処するサービス」を行っています。新たにそこに加わることになったのが、警視庁東京国際空港テロ対処部隊の元航空機警乗警察官(スカイマーシャル)・神谷隼人。同社を構成する6人のメンバーの活躍と仕事ぶりが描かれています。「911代理店」シリーズ第一作。 [おもしろさ] 特殊な能力を持つメンバーが協力して 「アメリカ…