タイトルはいつぞや開催された、ルネ・マグリットの展覧会で 一際強く印象に残った絵画の名前である。 作品名だけで想像すると、どれほどおどろおどろしい作品なのかと 身構えてしまうが、そこにあるのは絵画一面に広がる青空なのである。 拍子抜けするとともに、作品名のプレートが誤っているのではないかと 思ったがどうやら間違っていないらしい。 これは何に対しての呪いなのか。絵画の前でしばらく考え込んでしまった。 前述したとおり、作品名だけを見た際には名前に相応しい 暗く、恐怖に満ちた作品を期待したが 言葉のイメージに縛られてしまっている自身の固定概念こそが 「呪い」なのではないかと考えた。 またこの作品を観…