聖徳太子が愛した『維摩経』 孤独なリーダーを救った「在家の哲学」 日本の仏教史において、聖徳太子は特別な存在です。彼は日本に仏教を定着させるため、三つの重要なお経を選び、自ら解説書(『三経義疏』)を書きました。 その中でも、太子が特に個人的な共感を寄せ、自身の生き方の指針としたのが『維摩経(ゆいまきょう)』です。 なぜ、国のトップである摂政・聖徳太子は、このお経を愛したのでしょうか? そこには、現代のビジネスリーダーにも通じる「理想と現実の葛藤」に対する深い答えがありました。 そもそも『維摩経』とはどんなお経か? 仏教の経典の多くは、出家した僧侶やお釈迦様が主役ですが、『維摩経』は全く異なりま…