1944年(昭和19年)8月26日、脱出不可能と言われた北海道の網走刑務所で1人の男が脱獄に成功します。昭和の脱獄王・白鳥由栄(よしえい)です。(味噌汁の塩分を利用して)網走刑務所を脱獄するにあたり、白鳥は、1年間、食事として出された味噌汁を手錠と視察孔の釘に吹き続けます。 やがて、味噌汁の塩分で腐食し手錠が外れます。そして関節を脱臼させ、監獄の天窓を頭突きで破り脱獄に成功します。白鳥37歳でした。 (昭和の脱獄王:白鳥由栄とは)白鳥は、手錠を自力でねじ切る怪力を持ち、自ら肩の関節を外せるという柔軟性をそなえていました。そして、彼の脱獄は、「受刑者に対する態度が劣悪だったことからの抗議の脱出」…