大規模災害や他国からの攻撃を受けた場合など、緊急時に政府や国会の権限を規定するもの。首相の権限強化などを定めている。また、人権に対して特別の制限が課されることもある。
緊急時に混乱した秩序の迅速な回復などが期待されているが、政府などの一部に権力が集まり、民主主義の存続が脅かされるなどの懸念がある。欧米では国家緊急権として、緊急時に政府が憲法を一時停止することなどが定められている場合もある。そのような国家では、国家緊急権は主権国家が持つ権利の一つとしてみなされる。
2013年5月現在、緊急事態条項を日本国憲法に加えることが議論されている。