日本武術太極拳連盟の、3段重点点検項目「緩めて繋いで広げる」の中で「繫いで」が要求している事は、空の手、空の腰を無くすと言う事、別の言葉で言えば、腕と胴体を一体化し、脚と胴体を一体化すると言う事である。 初心者が、この「一体化」を体感する為には「自分の身体との対話」が不可欠であり、心を内側に向けて身体を纏め、腹圧をキープしておく事がとても重要だと思う。「緩めて」を誤解して、肚の力まで無くし、腑抜けになっては駄目で、次のステップ「繋いで」の前提条件として、腹圧をキープしておく事が、まずは必要なのだ。 ヨガで合掌した両手を上から降ろし胸前で構えたポーズや、太極拳で抱拳礼をしたポーズ、すなわち背中を…