出雲大社と古代日本 はじめに 出雲政権は大和朝廷成立以前から最大級の地方勢力でした。紀元前1000年頃の出雲半島は島であり、南の陸地との間には浅瀬が拡がっていて、波が静かな良港として、交易の拠点でした。 港の統治権を巡る戦いが幾度かありました。やがて浅瀬が埋まり、良港ではなくなり、航海技術の発展などにより拠点が敦賀に移り衰退しました。 西に向かってえば、稲佐の浜で海とぶつかります。 陸伝いに九州まで行くことができ、その頃先進地域であった朝鮮半島へは壱岐の島・対馬を経て最大50kmほどの海を渡る航海技術があれば到達できました。70km渡れれば、沖ノ島を 経由して、朝鮮は島へは直線的に行けました。…