竹内宏『「元気」の経済学』(PHP)を再読。 1986年10月6日刊行の本だから、もう38年前だ。バブル期(1986年12月ー1991年2月)へ向かう直前である。副題は「低成長時代の新たな活力とは」だ。 著者は日本長期信用の常務取締役調査部長で、『路地裏の経済学』などの著書で有名な経済学者で、ビジネスマンに人気があった。2016年に亡くなっている。 竹内宏の日本についての問題意識と将来の見通しと解決案を眺めてみる。 日本経済:1986年時点:4%という低成長。GNPは300兆円(世界GDPの16%ー1988年)1所帯当たりの平均資産額は3000万円で内訳は、土地1500万円。家900万円。金融…