人は誰しも、客観的な世界に住んでいるのではなく、自らが意味づけをほどこした主観的な世界に住んでいます。あなたが見ている世界は、わたしが見ている世界とは違うし、およそ誰とも共有しえない世界でしょう。 岸見一郎 古賀史健『嫌われる勇気』 先日、友人と街を歩いていると交差点で怒鳴り散らしているおっちゃんがいた。 私たちにはそのおっちゃんが何に向かって激昂しているのか皆目見当もつかなかった。 おそらくそのおっちゃんには何か悪いものが見えていて、その悪いものに対して憤怒が込み上げてきて、怒りの雄叫びをあげていたのだろう。 私たちには見えないものがおっちゃんには見えていた。 そしてその見えていたものは、私…