厚労省の中央最低賃金審議会で、2024年度の地域別最低賃金額改定の目安が取りまとめられました。2023年度との比較で、全地域が50円の引き上げ、全国加重平均は1,054円となります。上昇額は、昭和53年度に目安制度が始まって以降で最高額となりました。介護現場への影響はどうなっていくでしょうか。 従事者には朗報だが中小事業者には厳しい? 今回の最低賃金目安は、2023年度からの上昇率に換算すると5%となります。ここ数年の急速な物価上昇を考慮すれば、労働者の生活水準を守るうえで、このレベルの上昇率はどうしても必要です。介護現場で働く人にとっても、朗報と言えるでしょう。 一方、経営側の視点で見れば、…