【補正予算案通過】熟議で国会の存在示せ(2024年12月14日『高知新聞』-「社説」) 少数与党政権はひとまず最初の難関を越した。しかし、「政治とカネ」問題など課題は山積する。真剣に向き合わなければ信頼の回復はおぼつかない。 2024年度補正予算案は衆院を通過し、参院で論戦に入った。近く成立する見通しとなった。 自民、公明両党に加え、日本維新の会と国民民主党などが賛成した。維新と教育無償化の実務者協議開始を申し合わせ、賛成を取り付けた。国民とは所得税が生じる「年収103万円の壁」を巡り、25年からの引き上げで合意して協力を得た。 また、立憲民主党が求めた能登半島地震の被災地復興関連予算の増額に…