「自然に触れる」「自然に親しむ」という表現がどうにも好きになれません。 「触れる」とか「親しむ」というと、どうにも、自然と人間が対等のような気がするからです。 「自然を大切にしよう」とか「自然を守ろう」というのもおかしな話で、自然は人間に守られる存在ではないし、コントロールできるものではありません。 それを、私たちの努力次第でなんとかできると考えるのは、なんとも、傲慢な態度ではないでしょうか。 私たちは自然の一部であり、オフィスビルに詰め込まれたり、満員電車に揺られたり、それらも含めた、私を取り囲むすべてが自然です。 わざわざ「自然に触れる」なんて言わなくても、私たちは自然の中に生きています。…