マイナス思考に陥る大きな原因の一つは、間違いなく「考え過ぎ」である。物事を深く検討することは一見、慎重で賢明な行動に思える。しかし、度を越えれば、それは自らの心を追い詰める罠となる。過去の出来事を繰り返し思い出し、「あの時ああすればよかった」と悔やむ。まだ起きてもいない未来を想像し、「こうなったらどうしよう」と不安を膨らませる。こうした思考の繰り返しが、現実には存在しない苦しみを作り出してしまうのである。 人間の脳は、考えれば考えるほど、そのテーマに関連する情報や感情を掘り起こす性質を持っている。ネガティブな出来事を一度取り上げれば、次々と似たような嫌な記憶や感情が連鎖的に呼び起こされ、やがて…