原題は「The Killing of a Sacred Deer」(神聖な鹿の殺害) ミヒャエル・ハネケのような不気味で居心地の悪さ でもハネケの「本当に怖いのは人間」とは違って 神がかっている これは映画の終盤で娘が学校のレポートで「A」をもらったという ギリシャ神話の悲劇「イピゲネイア」にヒントがあるのですね トロイ戦争の英雄アガメムノン王は 「私の狩りの腕前には女神たるアルテミスもかなわないであろう」 と 女神アルテミスが可愛がっていた鹿を殺してしまいます 怒った女神アルテミス(残酷な手段を辞さないことで名高い)は ギリシャ軍が港から出征できないよう風を止めてしまい アガメムノンの娘、王…