聖徳太子のお札とは 昭和5年、金解禁を記念して歴史上の人物でまだ採用されていなかった聖徳太子が「乙百円券」の肖像として初めて採用され発行される運びとなりました。 これまでの日本の紙幣の肖像はキヨッソーネが残したものを原版彫刻する形で作っていましたが、俗に第一次聖徳太子百円札と呼ばれる乙百円券はデザイン担当の磯部忠一(いそべただかず)が1年数カ月をかけて聖徳太子像を完成させた、まさに日本初の「純国産紙幣」と言えます。 それ以来、お札の肖像として採用された回数は聖徳太子が最も多く、戦前2回、戦後5回の合計7度も採用されました。 戦後のGHQによる占領政策下では、戦前に紙幣などに使用された人物は軍国…