「武士道」――日本独自の精神性を象徴する言葉として、世界にも広く知られています。主君への忠誠、名誉を重んじるその思想は、時代を超えて語り継がれてきました。しかし、日本人が誇るべき精神性は、決して武士道だけではないと考えています。連綿と受け継がれてきた「職人魂」も、日本の文化、そして産業(ものづくりの根幹)を支えてきた、もう一つの重要な精神性ではないでしょうか。 一つ一つの道具、一つの作品に魂を込める。完璧を目指し、細部にまで徹底的にこだわる。長年の修行で培われた技術と精神力。これらはまさに「職人魂」の表れであり、世界的も高い評価を受けて来た日本の素晴らしい工芸品や芸術品を生み出す原動力となって…