1. 私は君に、沢山の古の教えを伝えることができる、 もし君が逃げることなく、そんな些細な教えでも学ぶことを恥じと思わなければ*1。 しかし君は逃げることも、細かな議論に後ずさりすることもありません。というのも、君の優れた精神は、そのような重要な問題を、大雑把にぞんざいに扱うことはあり得ないでしょうから。僕も認めているように、君はあらゆることを進歩に結び付けて考えることをよしとしており、不満を抱くとすれば、緻密なだけで何の益にもならなかった場合だけです。そして今回においても、僕はそうならないように*2努めるつもりです。われわれが問うのは、善は感覚によって把握されるのか、それとも理性によって把握…