例年この時期は寒さのため運動不足になりがちですが、今年はコロナ禍の影響による外出控えによって更に活動量が減っているかもしれません。活動不足は様々な不調を招きますが、お通じの不調もそのひとつ。そこで今回は、便秘について東洋医学の視点から捉えてみたいと思います。 これまであまり便通の問題がなかった方が最近になって便秘になった場合、これは実証タイプの「肝鬱(かんうつ)」を原因とした便秘である可能性が考えられます。外出控えによる運動不足のほか、なかなか思い通りの生活が送れないことによる精神的ストレスは、五臓の肝の働きを損ない、気のめぐりを滞らせてしまいます。 この肝鬱による気滞は、腸の伝導機能を悪くす…