娘は小さいころから体が細く、食が細いタイプでした。それでも、「きちんと食事をさせていれば大丈夫」と思っていました。けれど、疲れやすかったり、なかなか元気が戻らなかったり…。「食べているのに、どうして?」――ずっと、その理由が分からずにいました。調べていくうちに出会ったのが、“消化の力”という考え方です。それまで私は、「食べたものはそのまま体に入って栄養になる」と思っていました。でも、実はその前に、「きちんと分解し、吸収できているかどうか」が何より大事だったのです。胃酸や消化酵素、胆汁――こうした体の機能が十分に働いていなければ、いくら栄養のあるものを食べても、体は“受け取れていない”かもしれま…