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胚盤胞移植

(サイエンス)
はいばんほういしょく

胚盤胞移植とは、採卵を終えて受精した胚(卵)を通常は2日目(4細胞期胚)にもどすが、5日目まで培養室内で培養しさらに分割が進んだ状態の胚(胚盤胞)を戻すという方法。

いままでは、5日目まで培養することは難しく、途中で分割がストップしてしまうことが多かったが、培養技術の向上で胚盤胞移植が可能なってきた。
従来の胚移植と比較して以下の利点がある。

  • 1.2日目の状態では区別がつかなかった胚の良し悪しの判断が可能なため、更によい良好胚のみを移植できます。このため、少ない数の胚移植で妊娠が期待できる。
  • 2.子宮のなかに浮遊しているわけではないが、移植して着床するまで4日間は胚はただおかれているだけの状態であったため、子宮の収縮などで少なからずの胚が子宮外に押し出されてしまい妊娠に至らなかったと考えられる。胚盤胞移植では1日だけ子宮内にあり、その後すぐに着床するため、1日だけを何とかうまく子宮内にとどめておきさえすれば妊娠のチャンスが生まれる。子宮の収縮は2日目より5日目の方が少ないことは証明されている。
  • 3.胚盤胞移植では、内服薬が少なくてすむようになります。


 欠点としては、

  • 1.いままで2日目では移植可能だった人が、2日目から5日目までの間に胚の成長が止まってしまい戻せなくなってしまう可能性がある。
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