能郷白山

能郷白山 のうごうはくさん 1617m 歴史ある奥美濃の盟主の山 伊吹山、白山、恵那山、北アルプス、濃尾平野や伊勢湾を眺めることができる 岐阜県本巣市 岐阜県揖斐郡揖斐川町 福井県大野市

あ！ 美味しいやつ！ つまんで、口にぽいっと放り込むと、甘酸っぱい果汁が口いっぱいに広がる。 ちょっと硬めの種の触感を楽しむ。 早春に花開いた者たちは、早くも実を結び始めていた。 森の動物たちのために、そして自分たちが子孫を残すために。 様々な種類が混じり合う森は見ていて楽しい。 人に、森の生き物に、風に、虫にと いろんな仕組み編み出して広がっていく。 弱いようで、強くしたたかな森の生き物たち。 ちょっとだけ、のぞかせてね。

梅雨真っ盛りの山の道は、白い花が目立っていた。 季節ごとに色とりどりの花が作画、季節によって花の色が変化するようような気がする。 温度、関わる虫たち。 風や太陽、水の量 色んなものかかわり、取捨選択されてのことわりなのだろう。 純白の花は蝶には、よく目立つのか。 香りが引き立つのか。 蝶や、蜂たちが花から花へと楽しそうに飛び回っていた。 大きな木の上も、小さな草の花も、みんな揃っておめかししてる。 白の色は生まれたての色 何ものにも染まる前の無垢の色 そっと顔を近づけて、頬ずりしてみる。 いや、くすぐったい。 カラカラと風に揺られて鈴の音が聞こえてきた。 上向き、下向き いろんな花がある。 色…

ゆっくりと、感じながらの山歩き 能郷白山頂上までいくのは時間的に難しそうだな。 曇り空のもと、湯を沸かし軽く休憩をとる。 今日はここまでにしておこう。 能郷白山には東側の峠からもたどれる道がある。 今度はあちらを歩いてみることにしてみよう。 同じ山でも道にはそれぞれの景色があり、植生も違う。 日の当たり方 水のあるなし 土壌 風 さまざまな事柄が混ざり合い 場所にあった 弱くも強いものたちがそこで暮らす 風に乗り 旅をして 偶然にして流れ着く 居場所ってそういうもの

奥美濃の能郷白山へと足を向けてみた。 意外と近く素敵な場所だった。 登山口まで少し歩くようだが、今回は能郷谷からたどってみる。 沢を越える登山口からは、急登がつづくいた。 一歩一歩足を出す。 急な坂はいろいろなものが目の前に見える 地面が近くなる 地球がよく見える 生き物がよく見える。 命を近くで感じる。 時の流れを緩やかに感じる。 過去へ未来へと思いを巡らせる。 いろんなことを思いながら一歩一歩足を出す。

国のまほろば こころの故郷はどこにある ぽつぽつと 何かを思い出すように 何かを探す。 奥へ奥へと何かを探す。 どこまで行けば見つかるのか。 何を探しているのかは自分ではわからないが。 分からないけど、そこにある。 ふわりふわり空からひとひらの雫が舞い降りたなにかは そっと触れようとすると ふわりとすり抜け森へと消えていった。 あれ 足元を見ると こんなところに