「あなたのお勧めの、竹書房怪談文庫は何ですか?」と訊かれたら、僕も間違いなく本作の名前を挙げるでしょう。 朱雀門出『第五脳釘怪談』(竹書房 2020年)の話をさせて下さい。 【概要】 伝説の実話怪談〈脳釘怪談〉のシリーズ最新刊が満を持して登場! キャンプ中に突如体験した戦慄の出来事とその顛末「呼ばれる」、 恐ろしい夢を見てしまう禁忌の部屋では過去何が・・・「食人の間」、 関が原古戦場で不気味な風袋のものたちに出遭う「欠けた人」、 怖い話を綴る業なのか、怪談作家や家族の身に起きたりある恐怖譚「ある怪談作家の家」、 無人の部屋で勝手に憑いたモニター、映し出された恐怖とは・・・「窒息オーディション」…