臨床検査の目的は、病気の診断、治療効果の判定などである。
臨床検査は大きく分けると検体検査と生理機能検査の2つに分類される。
−生化学検査 −血液検査 −免疫血清検査 −輸血検査 −細菌検査 −病理細胞診 −一般検査 −遺伝子検査など
−心機能検査 −脳波検査 −呼吸機能検査 −超音波検査 −眼底写真検査など
ちょっと目面しい波形に出会いました 期外収縮のようで何となくそうでもなさそう その起源はどこ? 下の図です 基本は83bpmの洞性周期です これに6秒に一回ぐらい期外収縮が起きてます その起源は?と眺めると、心室性? 上室性? *期外収縮の発生個所推定のラダーグラムについては以下のブログに細かく検討してるので参照してください では下図のラダーグラムを使ってよく見ていきましょう ラダーグラムの期外収縮の扱いは、取りあえず心室起源で、逆行性VA(室房)伝導時間はPQ間隔と同じ時間と仮定しています 下図のようになって、そうすると次のことが分かってきますね 休止期は代償性? 期外収縮期の連結期が一定で…
9月18日5時3分起床。 定番のスクワットから、臨床検査のため四谷へ。 待合にいた、独り言の多い、唐突に鼻歌を歌う等、落ち着きのない、 60代後半のオジさんにいきなりペースを乱される。 勝手にささくれ立ったせいで、せっかくの検査なのに、 過去の病歴を端折るという意味のない行動をする。 何のための検査よ。 自分の心の狭さ、思量の至らなさに腹が立つ。1時間半の検査後、豊はる@小川町に寄って、たぬきそば+かき揚げ。 別館に出社。 san-tatsu.jp夕方、新たに教えてもらった角打ちに寄るか迷うが、 煮染めたお客さんに気圧され帰宅。 夜は、山賊焼きと白ワインソーダ。 中島祐樹ジョセフはすごかったで…
Twitterに興味ある心電図があったので紹介します この心電図は、洞性又は上室性P波が3~4拍ほど出て次のRR間隔が延びるパターンの繰り返しです で、その連続する3~4拍のRR間隔/PP間隔が等間隔であったり、徐々に短くなったりしてるので、AVブロック或いはSAブロック、期外収縮、ひょおっとして呼吸性不整脈?が起きてるのかなと思わせる心電図なのです 一体どうなんでしょうか? Three types of P waves: sinus, PAC, and blocked PAC. A blocked PAC is followed by a P''-P return cycle. A bloc…
洞性R波の間にP波のないR波が時々間入して上室性期外収縮が頻発しているように見え、またその出所がはっきりしないような心電図がありました それを解析したので、その機序をラダーグラムで改めて考えて見てみたいと思いました 該当する心電図は何かしらのパターンが繰り返し出ているようです PP間隔とT波形状に注目して分類してみるとパターン分類ができそうです 下図を見てください パターン分類 1.PP間隔に注目すると3種類にパターン分類できます パターンⅠ)PP間隔が概ね1.2秒の洞調律によるR波 パターンⅡ)PP間隔が概ね1.68秒の洞調律によるR波がありその間にP波のないR波 パターンⅢ)PP間隔が概ね…
接合部調律では房室結節のどの位置から刺激が発生するかが不整脈解析のポイントになります ホルター心電図の実際例で、その発生位置を推定してみましょう 今回取り上げるのは、同一被検者の2つの異なった時間帯のものです 房室結節の接合部起源の刺激伝導の推定方法については、前回のブログを参照してください 👇 解析のためのラダーグラムのタイミングチャートは、洞刺激(Sinus)、心房(Atrial)、心室(Ventricular)の各ラインを波形上に書きました 先ず一つ目です 07:10 連続する3心拍ですが、始めの2拍(R1、R2)はQRST形状やP波の位置から見て接合部調律と思われますね 3拍目(R0)…
前回の房室解離の心電図を考えた時に、接合部調律について書きましたが、その刺激の発生場所(時点)については詳しく触れませんでした 洞刺激と接合部刺激の発生時点を検討することは、不整脈の解析では結構重要で必要になるポイントかなと思います 房室結節の接合部からの刺激伝導系に関して心電図上で見えているのは見え隠れするP波と必ず存在するR波だけ 房室結節からでる接合部調律は、R波が上室性であり、異所性のP波がR波前後に洞調律とは異なるPR間隔かP波が見えていない状態です 房室結節からの調律は、その刺激発生部位によって逆行性刺激によるP波(P′) の位置が変化します 教科書的に見れば下図のようになるでしょ…
私たちが健康診断や人間ドックで採取した細胞、あるいは手術で切除した組織。それらが本当に「がん」なのか、あるいは良性なのか、最終的な診断を下す専門家たちがいます。それが、顕微鏡を通して細胞や組織の顔つきを読み解く「病理医」や「細胞検査士」です。彼らの診断は、患者のその後の治療方針を決定づける、極めて重要な役割を担っています。今回は、北海道の医療の舞台裏で、この「最後の砦」とも言える病理検査に特化し、がんの早期発見に貢献し続ける専門家集団、株式会社札幌病理検査センターの決算を読み解きます。臨床検査最大手BMLグループの一員でもある同社の、堅実な経営と社会的な使命に迫ります。 20250331_39…
私たちが健康診断を受けたり、病院で診察を受けたりする時、そこでは血液や尿などを用いた様々な臨床検査が行われています。また、画期的な新薬が世に出るまでには、「治験」と呼ばれる極めて厳格な臨床試験が不可欠です。これらの医療行為の精度と信頼性は、検査そのものの技術だけでなく、検体を採取する「容器」が正しく準備されているかという、地道で、しかし決定的に重要なプロセスに支えられています。今回は、臨床検査業界の最大手・BMLグループの一員として、この「検査の準備」を一手に担い、日本の医療の最前線を裏側から支える専門企業、株式会社BMLメディカルワークスの第57期決算を読み解き、その事業の独自性と強固な経営…
私たちが健康診断や病院で受ける血液検査。その正確なデータが、私たちの健康を守り、医師の診断を支えています。千葉県松戸市で、その重要な役割を担っているのが、松戸市や松戸市医師会などが出資する第三セクターの臨床検査センター、株式会社松戸メディカルラボラトリーです。今回は、地域医療に密着した同社の決算内容から、その安定した経営基盤と事業の核心に迫ります。 20250331_32_松戸メディカルラボラトリー決算 決算ハイライト(第32期) 資産合計: 999百万円 (約10.0億円)負債合計: 51百万円 (約0.5億円)純資産合計: 948百万円 (約9.5億円)当期純利益: 34百万円 (約0…
病院や診療所で採取された一本の血液検体。それが正確な診断結果として医師の元へ届くまでには、私たちの目には見えない、巨大な物流と情報のネットワークが、24時間365日、休むことなく稼働しています。この、現代医療の根幹をなす「検体」と「情報」の流れを、半世紀にわたり支え続けてきた専門家集団がいます。今回は、臨床検査業界の最大手・BMLグループの100%子会社として、その物流(ロジスティクス)と情報処理(データエントリー)を一手に担う、株式会社ジャパンクリニカルサービス(JCS)の決算を分析します。1,600名を超える従業員を擁し、医療の「動脈」と「神経」ともいえる役割を果たす同社の、強固な事業基盤…