臨床検査の目的は、病気の診断、治療効果の判定などである。
臨床検査は大きく分けると検体検査と生理機能検査の2つに分類される。
−生化学検査 −血液検査 −免疫血清検査 −輸血検査 −細菌検査 −病理細胞診 −一般検査 −遺伝子検査など
−心機能検査 −脳波検査 −呼吸機能検査 −超音波検査 −眼底写真検査など
令和8年6月24日の中央社会保険医療協議会(中医協)総会(第651回)で、医療機器1品目と臨床検査2品目の保険適用案が示されました。3品目は、いずれも対象患者や算定の上限が細かく定められています。この記事では、医療機関の請求実務の視点から、3品目の算定要件を「対象患者」「算定の上限」「施設要件」の3つに分けて比べます。 3品目の算定要件は、対象を絞ったうえで保険に組み込む設計になっています。対象患者は、3品目とも学会の指針、国のガイドライン、事前の細胞診結果のいずれかで限定されます。算定の上限は、吸収性食道用ステントでは個数、APOE遺伝型検査では回数で定められます。施設要件は、子宮頸部の検査…
令和8年度診療報酬改定では、感染症に係る検査の算定要件が見直されます。なかでも注意したいのが、マルチプレックスPCRです。これまで届出が不要だった区分に施設基準が適用されるため、対応が間に合わなければ算定できなくなります。本記事では、見直しの対象となる3つの検査を、実務への影響が大きい順に整理します。 【音声解説】令和8年度診療報酬改定:感染症検査の見直し 3つの要点 by @daitoku0110 令和8年度改定で変わる感染症検査は3つ マルチプレックスPCR:施設基準の届出がないと算定できない 同時抗原検査:「COVID-19だけを疑う」では算定できない 細菌薬剤感受性検査:多剤耐性菌への…
目次1.いろいろなアーチファクト(1)連続波で周期性のアーチファクト(図A)(2)パルス状アーチファクト(0.6Hz) (図B)(3)パルス状アーチファクト(0.2Hz) (図C)2.パルス状アーチファクト(0.2Hz)(図C)は何でしょうか (1)どんな波形が見える? (2)どのような波形か ①基線にはドリフト ②パルス波 ③心電図波形への重畳 (3)パルス波形がPVCではなくアーチファクトと考える理由 (4)アーチファクト発生の原因は? ①基線ドリフト ②パルス波 ③アーチファクトはどのように起きたのか?3. 心室性期外収縮(図D)4. アーチファクト(ノイズ)をどう捉えるか ーーーーーー…
令和8年度診療報酬改定では、医療安全対策の推進という観点から、検体検査管理加算の施設基準が見直されます。今回の見直しの柱は、放置すれば患者の生命を脅かす極端な異常値、いわゆる「パニック値」への対応体制を、初めて施設基準の枠組みに位置づけた点です。本記事では、改定の背景から具体的な新要件、そして実務担当者がいま確認しておきたいポイントまでを、現場目線で整理します。 【解説動画】令和8年度改定|検体検査管理加算「パニック値対応」実務ガイド by @daitoku0110 そもそも「検体検査管理加算」とは? 改定の背景|「個人任せ」から「組織的な管理」へ 検体検査管理加算(Ⅱ)(Ⅲ)(Ⅳ)に追加され…
令和8年度診療報酬改定では、質の高い臨床検査を適切に評価する観点から、新規に保険適用された検査に専用の検査料が新設されます。ねらいは、最新の検査技術を価値に見合った水準で評価し、医療機関が持続的に検査を提供できる体制を整えることです。本記事では、改定の背景にある「準用点数」の課題から、具体例であるアスペルギルスIgG抗体の新設、そしてこの見直しが現場にもたらす意味までを順に整理します。 【解説動画】令和8年度診療報酬改定|E3区分の新規検査「準用点数」から専用検査料へ by @daitoku0110 なぜ見直しが必要だったのか:「準用点数」の限界 何が変わるのか:E3区分の新規検査に専用の検査…
臨床現場において、患者の病態を正確に把握するために「血液検査」は欠かせないプロセスです。しかし、採取された血液は体外に出た瞬間から凝固(固まる)プロセスを開始します。正確な検査結果を得るためには、検査目的に応じた適切な「抗凝固薬(Anticoagulant)」が含まれた採血管(スピッツ)を選択しなければなりません。 実は、臨床検査におけるエラーの約70%は、分析装置にかける前の「プレアナリティカル段階(採取・保存・運搬)」で発生していると言われています。 本記事では、日常的に使用される抗凝固薬の化学的な作用機序、使い分けの理由、そして臨床現場で遭遇しやすいピットフォール(落とし穴)について、学…
目次1.それはどんな心電図? (1)リズムを見る (2)R波は? 2.タイミングチャートで考えてみる (1)刺激のリセット (2)刺激の消滅 (3)刺激の潜行伝導 3.R’のパラメーターからわかること (1)最小連結期 (2)最大連結期 (3)副収縮のメカニズム4.副収縮という呼称(ついでの話) ----------------------------- 単発や2連続の頻発する単源性のPVCが多発な心電図として見ていました ところが、ざっとレビューしてみると普通の(?)PVCと何か違うかなぁ・・・という感じになりました 1.それはどんな心電図? (1)リズムを見る この異所性R波が心室起源と仮…
4月16日5時24分起床。 今日も出社なのだが、泳がないと気持ち悪い。 スクワット&ストレッチ~プール~出社。 午前中はオフサイト出席。 午後、途中抜けして臨床検査へ。 検査のため、昼は抜き。 夕方から在宅勤務。 繁忙中の待ち時間となり、ダラダラ。 夕飯はチキンのパン粉焼きと蕪の煮物と白ワイン。 お伴は、プレバト~ぐるナイゴチ27。今日は見れなかったけど、オオタニサンのピッチングデイだった。重機吠え 忘れられたる 路地は果て 追憶の影 風にさらわれお題は「うつろい」 路地が壊されていくのは寂しい。 思い返してみれば、子供の頃から路地好きだった。 狭い道が好きなんだね。ランキング参加中短詩群ラン…
インフルエンザ迅速診断キット(RIDTs)の測定原理と臨床的意義:イムノクロマト法を完全理解 冬季の臨床現場で最も頻繁に遭遇する検査の一つが、インフルエンザ迅速診断キット(RIDTs: Rapid Influenza Diagnostic Tests)です。薬剤師として、単に「線が出たから陽性」と認識するだけでなく、その背後にある免疫学的・物理化学的なメカニズムを理解しておくことは、偽陰性の理由を患者様へ論理的に説明する上で非常に重要です。 本記事では、インフルエンザ検査薬の中核技術である「イムノクロマトグラフィー法」の原理と、臨床現場における検査のタイミングについて学術的に解説します。 1.…
尿中グルコース(尿糖)の測定は、糖尿病のスクリーニングや経過観察において非常に重要な指標です。薬剤師として、測定原理から偽陽性・偽陰性の要因までを正確に把握しておく必要があります。 尿中グルコース測定の概要 通常、血液中のグルコースは糸球体で濾過された後、近位尿細管でほぼ100%再吸収されます。しかし、血糖値が**尿糖排泄閾値(約160〜180 mg/dL)**を超えると、再吸収しきれなかったグルコースが尿中に排出されます。 測定原理:酵素法(ブドウ糖酸化酵素法) 市販の尿試験紙の多くは、以下の二段階の酵素反応を利用しています。 第一反応: 尿中のグルコースが**グルコースオキシダーゼ(GOD…