次の研究所は扱うものが全く違った。薬剤耐性菌の研究をしている部に配属になった。まずバイオハザード講習というのを受けて試験で6割以上出来ないと実験室に入る資格が得られない。多分ギリギリ6割だったと思う。なんとか馬鹿にされずに済んだ。 研究員の先生1人につき検査技師が1人くらいの割合でいるが、あとは博士課程の学生さんや、研究職の人ばかりで、気軽に話しかけられるのは事務員さんなど少数だった。研究員の先生たちは国立大の医学部を出て医師免許を持ち、国家公務員試験第1種に合格しているエリートばかり。唯一同じ大学卒の薬剤師免許を持つ後輩がいたが、博士課程を修了し、国家公務員試験第1種に合格している人なので、…