広島、長崎への原爆投下から79年の今年、核廃絶を願う世界中の人々と、核兵器を有用とする核保有国やその同盟国の為政側との間には、依然として深い溝があることを痛感させられました。米英など日本を除くG7各国とEUが、8月9日の長崎の平和祈念式典に大使級の出席を見送ったことです。式典には領事など別の代表を派遣しましたが、大使への招待に対するボイコットです。 長崎市がイスラエルを招待しなかったことは、ウクライナ侵攻を続けているロシアやその同盟国のベラルーシと同じ扱いだとして、反発したと報じられています。ロシアが主権国家を侵略しているのに対し、イスラエルのガザ侵攻は自衛権の行使で事情が異なる、ということの…