昔からある疑問の1つに、「一体人間は、何をしようとしているんだろうか??」というのがあります。最近現象学というものに触れて、色々と考えを巡らせていると、実は、人間は自分自身を創ろうとしているのではないだろうかという気がしています。 自分や意識という意味での心と、物体としての身体は別であるとする心身二元論という、デカルトからはじまる心身問題というものがありますが、これは、主体と客体の問題も含んでいて、客体が主体によって客観的に認識される対象であるという非対称な関係性を示しています。 一方、メルロ=ポンティの身体の現象学では、身体というものが、世界と自分との関わりにおける主体=自分の一部としての、…