「核兵器よりも人類の脅威になるかも」と考えられ始めたのがAI兵器。特に自律型致死兵器システム(LAWS)の規制については、国連のグテーレス事務総長が今年末までに専門機関を設立し、2026年ころには法的拘束力のある「AI兵器禁止規定」を安保理で取りまとめたいと今年発表した。米国もこれに先んじる形で、やや緩いと批判もされる内容ではあるが規制案を提案している(*1)。 LAWS規制論はグテーレス発言が始まりではなく、2013年に国際NGOが「殺人ロボット阻止キャンペーン」を行ったのが最初。その後特定通常兵器使用禁止条約(CCW)の場で議論が進んでいる。その内容や日本政府の対応については、外務省が今年…