天風録アラスジ ゲーテの火山への関心を例に、火山の危険性とそれに対する対策について語る。ベズビオ火山の大噴火の危険性とそれに対するイタリアの対策に比べ、日本の現状は危機意識が不足していると言える。 富士山が噴火した場合、社会の仕組みが大きく損なわれる可能性があるにも関わらず、その危険性を真剣に捉える人は少ないのが現状だ。 この問題を解決するためには、まず火山の危険性を理解し、それに対する備えを急ぐ必要がある。そして、そのためにはイタリアのように、火山を常時監視する観測所を設け、政府を挙げて避難態勢を整えることが求められる。 その上で、気象庁や国立大学などと連携し、火山災害に対する研究と対策を進…