自然賛歌

「農の原理の史的研究」要約⑥ 序章 科学はなぜ農業の死を夢見るのか ３．農学栄えて農業滅ぶ ・農学における自然と作為 がしかし、初期農学には合理化・効率化に反対する動きが含まれていた。農学が科学に位置付けられていないものにどれほど支えられているか、テーアは書き忘れていない。＝農業の博打性（環境・市場要因）に対する心のゆとり、「規模の経済」が必ずしも働かない。 ➡だが、徹底的な合理化農業に傷をつけるほどではない。とテーアは結論付ける。 テーアは合理的農業を推し進めたが、一方で農業の独自性も認めていた。＜人間的＞そこに人々は農の原理を読んだ。＜農本主義＞（合理化・効率化とは反対側で） ＝身体の解放…

私がお邪魔するブログにて、 『始まりの木』についてを話題にする方がおられたので、私も…と手に取り読んでいるところです。始まりの木 (小学館文庫)作者:夏川草介小学館Amazon民俗学を真摯に研究する、頑固で偏屈な民族学者「古屋」と、門下の院生「千佳」のフィールドワークを物語った作品です。 現代にかろうじて残されている「民俗学的な聖地」を尋ねる二人。 そこで織りなされる人との交流、さらには人ならざるものとの交流が描かれています。 古くから自然の中や、またその営みの中に神聖なものを見出してきた日本の人たち。 地域のなかで守られてきた風習や、生活の智慧を大切に伝えてもきたのです。 しかしそれらは、産…