●沖縄戦に対する本土の認識不足 四年前に高校時代の野球部の先輩と沖縄を訪れた。初日の夕方、先輩達は沖縄の忠霊塔のある公園に車を止めて肝試しをやると言い出した。私は沖縄戦の犠牲者の前で、そのような敬意を失した行為はできないと思って先輩にたてついたので僕は先輩達に置いてかれて車の前で先輩たちの帰りを虚しくずっと待っていた。 半年後に再び、大学の与論島の友達の家に遊びに行き、本土に帰る前に一日、タクシーを一台借りて沖縄南部の戦跡を巡る事にした。最初、この旅の目的を何も知らなかったタクシーの運ちゃんは僕が南部戦線の戦地に足を運ぶのを「パワースポットに興味がある人」と認識していて「この近くにパワースポッ…