特に内部犯行にどう対処するかの議論の中で、ある重要インフラ企業の人が、 「状況証拠が揃っても、自白してくれないとどうしようもない」 と発言した。私自身は違和感があったのだが、何人かの企業人が同意の表情をしている。その場での質問は控え、休憩時間に個別に聞いてみた。 ・かつては「自白は証拠の王」とされていたが、現在の捜査は証拠主義 ・極端な例だが「和歌山毒カレー事件」は被疑者否認のまま死刑が確定 なのに、サイバー事案が「自白頼り」というのは、法規制の違いなのか?と問うと、意外な答えが返ってきた。 ・容疑者を裁くことは(サイバーセキュリティ責任者の)目的ではない ・被害を局所化することが目的で、その…