日本の出版社。明治時代に創業。
仮想空間には、現実の物質のあり方から抽象された空間や物体が電子的に反映されている。鑑賞者や体験者たちはそこに一つの世界が存在すると仮定して、この仮定を共有する。これを仮想という。仮想であるから、現実にその空間や物体そのものが存在するわけではないが、それをみな承知の上で能動的に入り込んで操作する。 仮想空間の中においても、時間的な持続は「現実の消滅のあり方」が抽象され、空間的な形は「現実の上下・左右・前後という形作られ方」が抽象されている。もちろん、あくまで技術的に可能な範囲まで抽象されているにすぎない。チャットのような文章による交流ならば上下・左右ぐらいの反映で足りるが、交流や商業活動となれば…