誠実な「二枚目」の素顔 法学部生から劇団民藝へ 「汚れた手」で魅せた伝説の舞台 舞台から映像まで 最後の舞台まで貫いた俳優魂 「目の覚めるような天下の二枚目なのに中身は三枚目」—— 同期の樫山文枝が語った言葉が、伊藤孝雄さんの57年にわたる舞台人生を象徴しています。 伊藤孝雄 2024年8月14日、劇団民藝の重鎮として知られる俳優・伊藤孝雄さんが、87歳で多臓器不全のため永眠されました。2025年1月9日、劇団民藝が公式に発表しました。 誠実な「二枚目」の素顔 立っているだけで素敵な人でしたと日色ともゑが振り返るように、端正な容姿と確かな演技力で多くのファンを魅了してきた伊藤さん。しかし、その…