パリ・オペラ座350周年を記念した1年間にわたる公演の第一作目とのこと。日本の現代美術家杉本博司が演出を手掛ける。制作ドキュメンタリー番組と舞台の映像を視聴した。 casabrutus.com 原作は、イェイツが日本の能にインスパイアされた戯曲『鷹の井戸』。杉本版では不老不死をもたらすと言われる井戸の前で水が湧くのを待ち続ける老人とそこに訪れた若者。ついに井戸に鷹が舞い降り水が湧いたが、鷹が井戸を守っているため不老不死は得られず―という筋書きだ。 池田亮司が音楽を担当し、能楽師も出演するなど「能が持つ死生観」「日本のミニマルな能をオペラ座でバレエと融合させる」といった狙いやコンセプトは事前情報…