――5月31日水曜日、存在しないはずの7限目。「ストロー付紙パック≒学生のリプトンティー」 偏頭痛みたく不意に脳裏にへばりつく、平平凡凡なパブリック・ゐメージに否応無く操られてしまった。 丸ノ内プラスティック、渇ききった不審者情報を偽装されそうな挙動、手の震え時折多分白目。 意思無し千鳥足の意味無き裸足に革靴=石田純一スタイルの俺が、通勤鞄に忍ばせている「鬼ころし」を、嬌声を上げて行軍中の女子中学生愚連隊の眼前に躍りでて、徐ろに差し出す。 「イコールってequal? アルコールはR&R?」 364日抱く形而上学的発言に対し、彼女達は白痴化したドストエフスキーの仮面を自らに被せる。 隠しきれない…