視覚障害の一形態。従来の色盲は蔑称であるため、色認識に弱い点があるという意味の「色弱」が使われるようになった。
日本人男性の5%(20人に一人)が色弱者にあたり(欧米では8〜10 %、アフリカでは2〜4 %)、女性は遺伝の性質上世界でも1%未満である。
色弱者の多くは、色彩感覚のずれによる生活の支障はなく、大抵の人が信号の色も判断できる。しかし、微妙な色の違いを判別することが難しいのである。
つまり、類似色を一度に見れば違いが判別できるが、個々に見ると全て同じ色に見えてしまうのである。
なお、Color Universal Design Organization (カラーユニバーサルデザイン機構)によると、色覚も血液型と同様に各自が持つ遺伝子のタイプによって決まっており、主に多数を占めるものを正常と呼び、少数を障害や異常などという捉え方を改正するため、色弱者の分類を従来のもの("第2色覚障害"など)から、血液型のようなC型というような分類を提唱している*1。
従来の呼称 | CUDO による新呼称 |
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色覚正常 | C型(一般色覚者) |
第1色覚異常(赤緑色盲) | P型(色弱者) |
第2色覚異常(赤緑色盲) | D型(色弱者) |
第3色覚異常(黄青色盲) | T型(色弱者) |
全色盲 | A型(色弱者) |