パラドクス 前回の「帽子色当て問題」では、他者の推理力に依存した推理になっています。そこがどことなく釈然としないところです。問題をもっと単純にしてみても同じです。 2人帽子色当て問題 白色の帽子2個と赤色の帽子1個から取り出して二人にかぶせる。自分の帽子の色は見えないがもう1人の色は見える。自分の帽子の色を推理して答えなければならない。あなたがもう1人をみたら白色であったので、次のように推理した。 (推理) 自分(B)が赤色と仮定すると、相手(A)は赤色の帽子を見ており、自分(A)が白だと分かる。ところが、相手(A)は答えないので、仮定は間違っており、自分(B)は白色である。 この推理は正しい…