村上春樹著 「色彩を持たない田崎つくると、彼の巡礼の年」 について⑦ ネタバレを含みます フィンランドの大自然の中で、つくるとエリが、 語り合って、抱き合うシーン、この場面が、この本の一番のクライマックスである事には、疑問の余地は無いように思います。 このシーンは、東京や名古屋の都会の雑踏の中等では無く、フィンランドの広大な大地と青く澄んだ大空の中で「だからこそ」のシーンなのではないでしょうか。 上手く説明出来ないのですが、魂の浄化、精神の清明化というようなものは、地球上に生命が誕生し、後に人がヒトとして命を育んでもらった大自然と一体になる事で、在り方として、「自然に還る」事と似ているような気…