子どもたちが小さい頃、毎週どこかに遊びに出かけました。この季節ならば、芋掘りに郊外まで脚を伸ばします。一面のコスモス畑の脇の細道を抜けると、ひと区画分の芋畑が用意してあり、そこで家族四人の芋掘りをするのです。鍬で土を起こすと、土のにおいが温かく柔らかで、大きな芋が出てくるたびに歓声があがります。顔の大きさと比べている娘を写真に撮っていると、傍でキュウキュウと鳴き声がしました。よく見ると、小さなモグラが土を這っています。いつもは虫を怖がる妻や娘たちが怖がりもせず、妻などは手のひらに乗せて、しきりに可愛いと言っていました。いまから思えば、おとぎ話の世界に紛れ込んだような時間でした。収穫した芋を袋に…