洗足学園中 とかでも出題されてるんだな。 佐川光晴は、2020年入試の物語文では、 3番目に多く出題された著者だとよ。 この作品は、棋士だけじゃなく 清掃員や新聞記者まで含めた 将棋を愛する人の物語だ。 読むほうも熱くなる人間ドラマが これでもかってほどに詰まってるから、 読みだすと止まらなくなること請け合いだ。 プロへの夢が遠のいた少年に、父親が引導を渡す、 そんなシーンの親子の心情なんかは超せつなかったぜ。 『駒音高く』(佐川 光晴/実業之日本社) あるいは、女性棋士を目指す少女が感謝を込めて 両親に決意を表明する場面なんかもいい味だ。 もらい泣きしそうになっちまうほどにな。 受験に出る出…