第170回(2023年度後期)芥川賞候補作受賞作 本作はこのブログ発表時点では、まだ単行本が発売されていない。1月17日の第170回芥川賞・直木賞発表日に発売される予定である。よって、私は初出の「新潮 2023年12月号」にて読み、書影は出版社のサイトからひっぱってきたことも併せて記したい。 九段理江さんの著作は2年前に芥川賞候補となった『Schoolgirl』を読んだことがある。よって、著者の作品は2年ぶりに読んだのだが、本作は『Schoolgirl』とはまったくちがう読了感があった。 なんか、もの凄い作品にめぐり合ってしまったかもしれない。原稿用紙換算200枚の中編小説なので、昨夜一晩で読…