11日です。1が付く日なので読書感想文をお送りいたします。 本日、感想をお送りするのは芦沢央さんの『汚れた手をそこで拭かない』です。 タイトルを書くにあたって改めて調べてみて気が付きました。 私、ずっと『汚れた手でそこを拭かない』だと思い込んでいました。 主語と目的語がごっそり、入れ替わってるじゃないか・・・。 てなことで『汚れた手をそこで拭かない』の感想です。短編集です。 芦沢さんと言えば、人間の本性。 人間の嫌な部分、怖い部分、それを突き付けてくるかのような描写には『うわぁ』と顔を顰めたくなるような、目を背けたくなるような。胸が重たくなるような感覚も味わう一方、何故かそれが他人事とは思えな…